若き新卒採用担当、最初の一歩を踏み出すあなたへ

最終更新日:2020/07/24

こんにちは。CANTERA ACADEMY4期卒業、田中将輝です。近年、学生との距離感の近さからか、入社間もなく人事のキャリアを歩み始める「若き新卒採用担当」が増えたように思います。中には自社の理解を深める一環として、内定者期間のインターンから採用戦線に立つ方も見かける機会が増えてきました。かくいう私も社会人1年目で新卒採用を担当していた一人です。会社目線で見たとき、メリットの大きい配属の一つとは思いますが、いざ任命された側からすると、誇らしくも戸惑うことも多いと思います。頼れる人も周囲に少なく、「一体何を知っておけばよいのだろう」と困っていた当時の私を思い出し、押さえておくべきポイントを示してまいります。

あなたの役割は、経営に必要な人材を調達すること

「採用担当」の業務として真っ先に思いつくのは面接かもしれません。しかし、あなたは単なる面接官ではなく、採用担当です。採用担当としてのあなたの役割は、1〜3年先において自社に必要な人材を確実に調達することだと、まずは理解しておきましょう。中長期の成長をともに支えてくれる仲間を見つけだし、振り向かせ、ともに働く約束を交わすこと。これがあなたに求められている大切な役割であり、ともに経営を支える頼もしいメンバーの一人となります。経営における人材の重要性はご承知のとおりだと思いますが、あなたの成果によって、会社の成長カーブが確実に変わってきます。この役割に、誇りと責任を持って臨んでもらえたら嬉しく思います。

この目線に立っていただければ、冒頭伝えました、面接だけがあなたの役割ではないことはわかっていただけると思います。どんな人材が私たちの経営に必要なのかをともに考えていただきたいと思いますし、限りある人員でどんな採用活動をするのかという戦略設計も大切です。その中の機能の1つとして、ようやく面接が登場します。枝葉の部分だけを見るのではなく、全体を。なんのために、どんな役割を担っているのかを、しっかり忘れずに居てほしいと思います。

小技を磨くより、情熱と感性を大切に

経験もまだ浅い若いあなたに会社が一番期待しているのは、小手先のテクニックで美しい採用スキームを作り上げることではないでしょう。勿論できるに越したことはありませんが、小技に走らなくても、あなたは既に実際にこの会社を選んでくれたという素晴らしい武器を持っています。何を決め手に自社を選んだのか、どんなことを魅力に感じているか。こういった話を100人に、100通り話せるほうがよほど強力でしょう。あなたの経験だけでは足りないならば、社内の人とたくさん話してみましょう。社員が100人いれば100通りの入社理由が必ずあるはずですから、あなたが的確に引き出せるようになることで100の戦力が加わります。流行りの採用手法に飛びつく前に、足元の宝を磨くことから始めましょう。

また、ともすると「大した経験もない自分が会社を代表して良いのだろうか」と不安に思うことがあるかもしれません。ただ、それは盛大な思い違いなので考えを改めてみましょう。あなたは今たしかに会社を代表していますが、あなたの経験だけが会社全体にはなりません。自分にできないことをともに支え合えるのが組織なのですから、一人で背負い込みすぎず、様々な情報や社員たちとともに採用活動を行いましょう。何も素養がない人にその仕事を任せたりはしないはずですから、自信を持ってください。

法律周りや労働条件はしっかり押さえよう

採用活動や働く上では避けては通れない法律・契約があることは忘れてはなりません。このあたりは当たり前のこととして軽視されがちですし、選考を受けていた立場からは見えにくいポイントだからこそ、しっかり押さえておきましょう。

面接の基本は「選考に関係ない情報収集」はしないこと。出身・ご家族の職業・思想や宗教など、うっかりアイスブレイクや雑談でその一線を超えてしまわないように気をつけましょう。厚生労働省がガイドラインを出している他、人材系のメディアがまとめてくれている記事も多いので、選考に臨む前には必ず目を通しておくことをお忘れなく。

一緒に働くことになる前に、自社の労働条件(勤務場所や雇用形態、給与、福利厚生など)は正確に把握しておきましょう。これらの条件を良いように、盛って伝えたりしてしまいますと、後々大きなトラブルに発展してしまうこともあり得ます。まだ働き始めて間もない場合、知らないことも多いかもしれませんが、その際は憶測で話したりせず、持ち帰って正確な事実を伝えるように心がけましょう。とはいえ、タイムリーな情報提供は競争の激しい現代の採用活動において欠かせませんから、なるべく正確なデータを押さえておいたほうが望ましいでしょう。

選考を終え、いよいよ内定を伝えていくフェーズになっても焦ってはいけません。内定とはすなわち、労働契約の開始を意味します。企業側にも雇用の義務が発生する、重みのある連絡であることをお忘れなく。口頭での伝達でも意味を持つことがありますので、お伝えする前に上司に間違いがないことをしっかり確認するように心がけましょう。

ようこそ、人事の世界へ!

以上、私が採用担当になったときの当時を振り返って、本当に大切だったと思うポイントや、あのときの私がいち早く知りたかったことを抜粋して押さえてみました。人事は仕事の領域が非常に多いだけでなく、常時変わり続ける社内情報、採用手法や人事制度における流行り廃り、加えて法改正も頻繁に起こるなど、「知っておくべきこと」が無限に湧いて出てくるような領域だと改めて感じています。

そんな中最初の一歩を踏み出す、特に新卒採用に関わる方に知っておいていただきたいのは、私はやはりその仕事におけるコアな部分だと思っています。勿論、こればかりが正解とは全く思いませんが、その後様々な人事の頼れる先輩方と話す中で感じ取ったものを少しは反映できたのではないかと思います。

さて、きっとあなたも採用活動のどこかで語られると思いますが、「内定を出す、採用すること自体はゴールではない」とはよく言ったものです。入社後は育成が始まりますし、日々の彼らの業務の中では報酬や評価といった制度の運用は欠かせません。そしてこのような体系的な知見を経て、また採用活動がブラッシュアップされていくと私は考えています。今はまだ、不安なことに溢れていると思いますが、一緒に少しずつ知識や経験を広げていき、会社を、ひいては社会を動かすお仕事をしていきましょう。困ったことがあれば、CANTERA ACADEMYの門を叩いてみても良いかもしれません。社外にはあなたと志をともにする、素敵な人事が溢れていると思いますよ。

さあ、ようこそ人事の世界へ!

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執筆者

田中将輝

CANTERA4期卒業生。 大学卒業後、障害者雇用支援のパイオニアであるゼネラルパートナーズに入社。法人営業、新規事業の立ち上げを経て人事マネジャーを経験。現在はエネルギー業界の企業で新卒採用・人材育成に従事。
twitter@shoki_tanaka

若き新卒採用担当、最初の一歩を踏み出すあなたへ

こんにちは。CANTERA ACADEMY4期卒業、田中将輝です。近年、学生との距離感の近さからか、入社間もなく人事のキャリアを歩み始める「若き新卒採用担当」が増えたように思います。中には自社の理解を深める一環として、内定者期間のインターンから採用戦線に立つ方も見かける機会が増えてきました。かくいう私も社会人1年目で新卒採用を担当していた一人です。会社目線で見たとき、メリットの大きい配属の一つとは思いますが、いざ任命された側からすると、誇らしくも戸惑うことも多いと思います。頼れる人も周囲に少なく、「一体何を知っておけばよいのだろう」と困っていた当時の私を思い出し、押さえておくべきポイントを示してまいります。

活躍こそがオンボーディングのゴール

採用はゴールではない。採用担当にとって、そして就職者・転職者にとって入社が決まることは一つの節目であることは間違いないが、本当に大切なのは、勿論入社後にパフォーマンスを発揮できることであろう。