”子育て”と”経営”

最終更新日:2020/12/11

Writing by:越前谷 匡史

一見脈略がなさそうな子育てと経営。

しかし、個人的な経験から感じるのは、この2つが非常に近しいものではないかということ。

経営陣同士、経営と社員による考え方の摺合せや、率直な意見のぶつけ合いは大事です。

一方、子育ては夫婦の意見の差異が出やすく、そこで夫婦の考え方の摺合せが大事だと個人的な経験から感じています。

自身がベンチャー企業に在籍するからこそ感じる経営と私が経験した子育てについて記します。

家族構成のご紹介

まずは自分の家族構成から共有しますと、自分(48歳/ベンチャー企業勤務)、妻(50歳/パート)、長男(24歳/社会人2年目)、長女(21歳/大学3年生)、次男(12歳/中学1年)の5人。
長男は入社した企業において熊本配属となったため、自宅には現在不在の状態です。

夫婦のバックグランドの違いが子育て方針の違いに繋がる

夫婦の子育ての方針の違いが如実に出たのが長男の中学時代でした。それは長男に家の手伝いをどの位させるか、というものでした。
私は部活と勉強をしっかり頑張っているから、手伝いはしないでもよいという考えでした(今は変わりました)。
一方妻は家族の一員であるから手伝いをするのは当たり前という考え。

私は父は仕事、母は専業主婦で、家のことはすべて母が行い、子供は勉強と部活を頑張ればよいという家庭に育ちました。なのでこのような考えになっていたように思います。
反対に妻は父母が二人で飲食店を営み、日中は二人とも不在のため、子供たちが家のことを手伝うという環境。バックグランドのちょっとした違いで、長男に手伝いをさせる、させないで口論になろうとは思いもよりませんでした。

家庭における意思決定者が意見の摺合せをする大事さ

長男の手伝いの件は明確な方針を決めないまま、長男が高校生になる際に親元を離れ寮生活になるということで、なんとなく流れてしまいました。夫婦において、モヤモヤした気持ちがあったせいか、その数年間の関係はあまりよくなかったと記憶しています。

この経験から「夫婦なのでいつかは分かるだろう」は絶対になく、家庭における意思決定者である夫婦が双方でしっかり会話をしないと、方針が擦り合うことはない、という当たり前のことに気が付きました。
そこから徐々に意見を擦り合わせることによって、家庭の運営が以前よりもスムーズになったことは大きな前進でした。

ベンチャー企業にも夫婦と同じような事態が起きていないか

ベンチャー企業は比較的、経営と社員の関係が近く、大企業よりも意思疎通がしやいと思いがちです。
しかし、私の経験からすると、ベンチャーこそが意識して経営と社員がコミュケーションとらないといけないと感じます。

ベンチャー企業の経営者は「いつも近くにいるから、あいつら(社員)は俺の考えていることわかるだろう」と思いがちです。これは私と妻にあった「夫婦なのでいつかは分かるだろう」と同じ状態です。

分かるだろうという根拠なき期待を持つことで、経営陣同士、経営と社員の関係性がぎくしゃくすることが多いように見受けられます。そういう事例を見たり、経験をしたからこそ、私も今の会社で社長に思うことは言うように意識しています。家庭運営は会社経営なのだとつくづく思います。

組織文化や風土改善に関してご興味のある方はこちら

おすすめ記事

これから最低限必要な3つの組織マネジメント手法

リモートワークが過去最大の注目を浴びている昨今、人事としてもこれまでとは全く異なる施策を打ち始めている会社も少なくないでしょう。環境変化の激しい中では、変化についていくために新しい施策を早急に打つ必要があります。

自己主張型人材の活躍と組織文化形成

私は、業務でクリニックの事務長として採用・経営・人事の面で院長をサポートしています。そこで取り組んでいる自己主張型人材へのマネジメントについて、書かせていただきます。

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)設計

先日、勤務先の企業理念が改訂されました。弊社の企業理念はミッションに置き換えられます。近江商人だった創業家より現代に至るまで引き継がれる「三方よし」の精神。たった四文字のこの言葉は一見すると何でもないただの単語ですが、その裏にある歴史的背景に思いを馳せた時、私たちがビジネスに取り組む時の羅針盤として機能しているように感じます。

【CANTERA talk】アースメディア代表松本淳さんに聞く「今の人事に求められる「人間性」という1つの大切なスキル」

CANTERA NOTEでは、人事領域で活躍される著名人をお招きし、人事パーソンの学びとなるお話をうかがいます。

今回お招きしたのは、一般社団法人アースメディア代表の松本淳さんです。松本さんは、インテリジェンスの創業拡大期に入社後、人材系の会社を起業、拡大後にM&Aで事業譲渡し、現在は国内外の起業家育成に力を注いでいます。また、松本さんのTwitterはビジネスパーソンから人気を集めており、読者のなかには松本さんのTwitterから学びを得ているという人もいるかもしれません。

そんな松本さんに、今の人事に求められる能力や戦略人事リーダーに求める経験やスキル、松本さんが理想とする人事パーソンについてお話をうかがいました。

【CANTERA修了生✕堀尾司】 社会人15年目・HR1年目の水越裕太郎さんが目指すCHROへの道

CANTERAでは、人事領域で活躍している人はもちろんのこと、人事未経験の人も多く学んでいます。 CANTERAアカデミー修了生の水越裕太郎さんもそのひとりです。水越さんはマーケターからHR領域へと半年前に転向し、CHROを目指しています。

今回はCANTERA代表である堀尾と水越さんが対談。水越さんがCHROを目指したきっかけや理想のCHROになるための経験の積み方、水越さん自身が掲げるミッション・ビジョン・バリューや3600人のフォロワーを抱えるTwitterとの向き合い方など、とことんお話をうかがいました。

さくらインターネットの人事ポリシーと私のマネジメント

「社員を信じる」マネジメントの役割は、メンバーの強みを引き出し、自己肯定感をあげ、幸せにすることなのではないでしょうか。そう考えれば、マネジメントは喜びに満ち溢れた仕事になります。

執筆者

越前谷 匡史

CANTERA ACADEMY4期卒業。

1995年に株式会社リクルートに入社し、新卒採用チームに配属される。新卒採用の経験は通算で5年。その後、人材紹介事業を10年以上経験。紹介事業では第二新卒を支援するグループの立ち上げから組織拡大を牽引。2015年末に退社し、株式会社キャリアベースを設立し、新卒採用領域でビジネスを展開。

2018年5月会社売却後、9月にAll Personalに入社。FFS診断を活用した紹介事業やCANTERA事業を担当している。

渋沢栄一の人材観から組織づくりを考える

渋沢栄一が語った言葉が纏められた「論語と算盤」は渋沢栄一が経済人がなすべき道を示したものです。

私自身が40代後半でビジネスパーソンの後半戦に臨むにあたり、どのような思想や想いを持っていくかを考える際、ヒントになることがあるのではないかと考え読み始めました。

今日はその中で渋沢栄一の人材観が見える部分があり、興味深いので書き記します。

道無き道を進むためのキャリアの棚卸し&目標設定

未知の場所をあてもなく歩き続けるのは不安ですよね。Covid-19の影響などにより、これまで経験したことのない世界を生き続けることに不安を抱いている方もいるのではないでしょうか。

2021年をより豊かな1年にするために現在地と目的地を改めて確認して、日々を迷いなく進むための「地図」と「コンパス」を手にしてみませんか?

※本記事はコミュニティ内での卒業生の対話内容をもとに文章化したものです。

”子育て”と”経営”

一見脈略がなさそうな子育てと経営。

しかし、個人的な経験から感じるのは、この2つが非常に近しいものではないかということ。

経営陣同士、経営と社員による考え方の摺合せや、率直な意見のぶつけ合いは大事です。

一方、子育ては夫婦の意見の差異が出やすく、そこで夫婦の考え方の摺合せが大事だと個人的な経験から感じています。

自身がベンチャー企業に在籍するからこそ感じる経営と私が経験した子育てについて記します。

内藤哲也にみる個性発揮のインパクト

内藤哲也は新日本プロレスのトップレスラー。今年1月の東京ドーム大会で、オカダカズチカに勝利し、二冠王者となりました。来年1月4日開催の東京ドーム大会においてもメインイベントで戦うことが決まっています。

今はトップオブトップのレスラーである内藤も5年ほど前は、観客からブーイングされるような時期もあり、ものすごく燻っていました。

しかし、あることをきっかけに自身の個性を発揮し、トップレスラーに上り詰めました。今回は個性発揮のインパクトを内藤哲也、そしてプロレスから見ていきます。

いい縁はいい奴に集まる理論

前回、山登り型キャリアの呪縛の中で、「いい偶然」を呼び寄せる5つの行動について書きました。今回はもう一歩踏み込んで、いい偶然=いい縁を呼び寄せる”機会”を増やすにはどうしたらよいのかを皆さんと一緒に見ていきたいと思います。

山登り型キャリアの呪縛

キャリアアドバイザーとして、日々、求職者の方々と面談をしています。年齢としては20代から30歳前半の方が多いのですが、相談内容として「キャリアの目標がないというか、このままの状態でよいのだろうか?」というものが多いです。