道無き道を進むためのキャリアの棚卸し&目標設定

最終更新日:2020/12/17

Writing by:越前谷 匡史

未知の場所をあてもなく歩き続けるのは不安ですよね。Covid-19の影響などにより、これまで経験したことのない世界を生き続けることに不安を抱いている方もいるのではないでしょうか。

2021年をより豊かな1年にするために現在地と目的地を改めて確認して、日々を迷いなく進むための「地図」と「コンパス」を手にしてみませんか?

※本記事はコミュニティ内での卒業生の対話内容をもとに文章化したものです。

不確かな環境下に必要な「地図」と「コンパス」

2020年はCovid-19の影響により、キャリアプラン・ライフプランを大きく変更せざるを得なかった人もいたのではないでしょうか。

多くの方が緊急事態宣言によってフルリモートの生活がスタートするなど外部環境による変化を経験しました。
現在も日々感染者数が増加しており、2021年も今年同様に不安定な社会環境が継続する可能性が高いように思います。

今年、来年だけでなく今後はソーシャルディスタンス、リモートワークなどのニューノーマルと呼ばれる生活様式に次第に変わっていくのかもしれません。

しかし、現状ではノーマルと言えるほど社会に定着はしておらず、会社や家庭によってノーマルが異なる状況です。

日々変わる会社のルール、クライアントのルール、また各家庭・個人の考え方に合わせることに疲れている人も多いように思います。

日々変わるルールに合わせながらも、私たちは働き、価値を出し続けなければいけません。
年間の売上目標、四半期ごとの評価などは外部環境とは関係なく設定されてしまい、日々のノルマに追われている方もいるかもしれません。

外部環境や、降ってくるノルマに振り回されずに生き生きと過ごすためにはどうしたら良いのでしょうか。

その一つの回答として、ご自身の「キャリアの棚卸し」と「目標設定」をお勧めいたします

キャリアの棚卸しによって「現在地」と「目的地」を、目標設定によって「進むべき指針」を明確に認識することが出来ます。
つまり、「地図」と「コンパス」を手に入れることが出来ます。


拠り所となる「地図」と「コンパス」があれば、外部環境の変化で一時的にルートが変わることがあっても、迷子にならずに、気持ちが大きく揺らぐことも少なくなります。

地図の現在地と目的地を知るための「キャリアの棚卸し」

現在地と目的地を明確にするためにMust / Will / Canのフレームワークによる整理方法をお勧めします。
ここでは進化版のオリジナルMust / Will / Canをご紹介したいと思います。

上記の図のようにMust / Will / Canをそれぞれ2つに分割することで、例えば同じ「Can」であっても、やったことがあるだけの「利き手ではないCan」と、経験もあり得意な「利き手のCan」に分けることが出来ます。

現在の仕事、これから取り組む仕事はどちらの「Can」でしょうか?

キャリア棚卸しのお勧めステップ

以下の順にキャリアの棚卸しをしていきますと、整理がしやすいと考えます。

1.Must / Will / Canを思いつく限り書き出してみる

2.現在の仕事はどこに当てはまるのかを考えてみる

3.上記のA / B / C / Fに当てはまる仕事・活動(ボランティア等)が出来ているか考えてみる

※ B&Cを満たす仕事は成果が出やすい、A&Fを満たす仕事はモチベーションが上がりやすい

このステップが終わる頃には自分に足りていない活動、やりたいことが少し見えるようになっていると思います。

目的地(Will)について掘り下げて考えてみる

棚卸しによって自分が出来ること、やりたいことが少し見えてきたことと思います。ここでは話が少し大きくなりますが、Willにフォーカスを当てて、人生の目的について考えてほしいと思います。

能登隆太さんの記事『やらされ感のある仕事をやりがいある仕事へ。「ジョブ・クラフティング」とは』でも紹介されている通り、「目的を意識しながらする仕事」と「タスクとして行う仕事」では情熱もパフォーマンスも大きく変わります。

短期的な「目標」ばかりを意識してしまうと、仕事の意味、人生の意義を見誤ってしまうこともあるかもしれません。

また、ここで注意して欲しいのが、そのやりたいことは「目的」か「手段」かということです。

卒業生が以前お会いした方が「将来的に海辺で喫茶店を立てることが人生の目的です」という話をしていたそうです。非常に素敵な夢ではありますが、喫茶店を作るところまでが目的ではないはずです。
憩いや癒しの場を提供することで、そのお店に来てくれる人たちに幸せな時間を提供し続けることが目的なのかもしれません。

なぜ、「手段」と「目的」を混在させない方が良いかというと、「手段」は変わる可能性があるからです。何かしらの理由で喫茶店開業を諦めざる得なくなったとしても、別の手段で目的達成が可能になります。

道しるべとなる自分の目標はSMARTに立ててはいけない

人生の目的について考えてみた上で、少し短期的な目標を考えてみましょう。地図の最終目的地ではなく、目的地に辿り着くためのマイルストーンです。

まず目標期間としては5年先の目標を考えるとよいでしょう。1年だと短すぎて目標が小さくなってしまい、10年だと遠すぎてイメージ仕切れないことも多く、加えて世界が大きく変わりすぎてしまう可能性があるので、5年が最も適切でしょう。

また、目標設定する上での注意点ですが、MBO的な目標設定は行わないでください。

会社の目標設定などではSMARTな目標を立てましょうと言われることもあるかと思います。
SMARTな目標設定は会社と自分の間の約束として設定することが多く、本当に自分が望むものではないと思います。今回行う目標設定は自分のためだけの目標なので別の観点で設定するのが望ましいです。

ここではAIMという新たな観点をお勧めさせていただきます。

魅力的な目標でないと、目標を追い続けることは出来ません。また、目標を追う中で心が挫けそうになる時でも目標を思い出すだけで「目標達成のために頑張ろう!」とあなたを奮い立たせてくれる言葉やイメージを設定すると尚良いでしょう。

加えていまの自分には実現困難な要素を入れることをお勧めします。実現可能な内容にしてしまうと現在の延長線上の成長しか見込むことが出来ません。

実現可否は考えずに本当に自分が望む状態を描き、実現困難な目標を設定すると、これまで思いつかなかったような達成方法が見えてくることもあります。

また、この目標設定は他人から見たら魅力的ではない個人的な内容で構いません。

「地図」と「コンパス」を手に入れたら進むだけ

今年の年末は、2020年という困難な年を乗り越えた自分自身を褒め称えるとともに、新たな一歩を踏み出す準備をしましょう。
現在地と目的地が記された「地図」と、当面の間あなたが進んで行く方向性を示してくれる「コンパス」は来年のあなたを助けてくれると思います。

しかし、どれだけ立派な「地図」と「コンパス」があっても最初の一歩を踏み出し、歩き続けなければ目的地に辿り着くことはありません。

一人で一歩を踏み出したり、歩き続けることに不安があれば仲間を募ってみたり、コミュニティに所属してみるのもお勧めです。CANTERAには素敵な仲間が揃っているので、興味のある方は一度体験会などに顔を出して見てください!

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執筆者

越前谷 匡史

CANTERA ACADEMY4期卒業。

1995年に株式会社リクルートに入社し、新卒採用チームに配属される。新卒採用の経験は通算で5年。その後、人材紹介事業を10年以上経験。紹介事業では第二新卒を支援するグループの立ち上げから組織拡大を牽引。2015年末に退社し、株式会社キャリアベースを設立し、新卒採用領域でビジネスを展開。

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