採用は企業の最強の競争戦略
会社の強みや魅力を明確にするために「人が組織に共感する要素」として、「4つのP」があるといわれています。
会社の強みや魅力を明確にするために「人が組織に共感する要素」として、「4つのP」があるといわれています。
昨今、HRや人材開発の業界でよく耳にする「オンボーディング」というフレーズ。元々は、船や飛行機などの乗り物に乗るときに使われてきた言葉です。この語源から派生し、HR業界で言うオンボーディングとは、新しい人材を、会社やチームにいち早く慣れさせ、戦力化し、パフォーマンスを上げるための一連の育成プログラムのことを指します。海外を見てみると、GoogleやFacebookなどは、いち早くこのオンボーディングに注力していました。
いきなりどうした!と思われるかたもいるかもしれませんが、いたって私は真剣です。採用は恋愛。というのは一部の人事担当者の間ではだいぶ前から言われており、もはや誰が最初に言い出したのか分かりませんが、私も、この意見に大いに賛成する一人です。
「スタートアップ」「ベンチャー企業」と聞いて一般に何を思い浮かべられるでしょう?スピード感、革新的、一からつくる、裁量が持てそう、楽しそう、イケてるetc...…良いイメージがたくさん浮かんでくるのではないでしょうか。
「戦略とは、戦いを略すること」 以前、人事のセミナーで、この言葉を耳にした時、「なるほど!」という妙な納得感がありました。その時気づいたのは、戦略とは、「どう戦うか」ではなく「どう戦わないか」だということ。「どう戦わないか」とは、決して「戦いを放棄する」ことではなく、「限られたリソースをどこに投入するのか」ということです。
私は現在、社員50名規模のHRtech×コンサルを提供する組織で人事に従事しています。「一人目人事」として人事機能を構築していく役割を担っていますが、機能構築として取り組んだ施策の一つが中途採用です。
各社様々なオンボーディング施策を行っており、ユニークなものもあれば、とても堅実な研修形式のものもあります。ただ、本来重要視したいのは、手段や派手さではなく、入社後即戦力として活躍をしてくれるか、ではないでしょうか。
「狙い通りに採用できているかどうか」を、あるセミナーで尋ねたとき、「はい」と手を挙げた人はほとんどいなかった。もちろん各社それぞれに工夫を重ねている。自社をどう知ってもらうか。候補者にどのようにアプローチするか。面談・面接をどのように設計していくか……。 しかし手が上がらないのはなぜか。うまくいっている企業にその解決のヒントがある。